【3月6日 AFP】英イングランド(England)地方とウェールズ(Wales)地方の境にあるセバーン川(River Severn)の河口に、潮の満ち引きによる「潮流」を利用する水力発電用の潟湖(ラグーン)を建設する計画が2日、発表された。実現すればウェールズ全域の電力をまかなえる発電容量になるという。

 全長22キロに及ぶ防波堤内に90機のタービンを擁するラグーンは、英電力会社「タイダル・ラグーン(Tidal Lagoon)」が、カーディフ(Cardiff)とニューポート(Newport)の間の沖合に建設を計画している。発電量は1800~2800メガワットを見込んでいる。

 同社のマーク・ショーロック(Mark Shorrock)最高責任者は「(建設予定地には)欧州一、世界でも二番目の潮流資源がある。計画は、この自然の利点を最大限に生かす持続可能な方法だ」と語った。

 計画の実現にはまだ道のりは遠く環境調査なども必要だが、環境への負荷を最小限に抑えるべく、地元の関係者らと協力しているという。(c)AFP