牛肉所持で禁錮刑に、インドの州で新法施行
このニュースをシェア
【3月4日 AFP】インド西部マハラシュトラ(Maharashtra)州でこのほど、牛の食肉処理さらには牛肉を所持することを禁止する法律が施行された。新たな法律は非常に厳格な内容となっており、牛肉を所持していただけで禁錮5年が科せられる可能性がある。同州首相らが3日、発表した。
ヒンズー教徒が大半を占めるインドでは牛は神聖なものとされており、すでに複数の州で食肉処理を禁じる法律が導入されている。しかし、商業都市ムンバイ(Mumbai)があるマハラシュトラ州で施行された法律は他州に比べても罰則が厳しく、牛肉の販売と所持を禁止し、違反した場合には禁錮5年または1万ルピー(約2万円)の罰金が科せられる。
同国紙インディアン・エクスプレス(Indian Express)によると、プラナブ・ムカジー(Pranab Mukherjee)大統領の承認を受けて発効した法律は、約20年前にマハラシュトラ州議会で可決されていたものの、大統領の承認が得られなかったため施行には至っていなかった。
法律の施行を受け、ソーシャルメディア上では多くの人たちが個人の自由や宗教的信条、歴史、環境、さらには動物愛護など、さまざま観点から意見を闘わせている。(c)AFP