麻薬組織の大物リーダーを逮捕、メキシコ
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【3月1日 AFP】メキシコの連邦警察は2月27日、米国に麻薬、中国に鉄鉱石を密輸していた同国最大の麻薬組織「テンプル騎士団(Knights Templar)」のリーダー、セルバンド・ゴメス(Servando Gomez)容疑者(49)を逮捕した。ゴメス容疑者には200万ドル(約2億4000万円)相当の懸賞金が懸けられていた。
元教師で「ラ・トゥタ(教師)」の異名を持つゴメス容疑者はメキシコ西部ミチョアカン(Michoacan)州の州都モレリア(Morelia)にある自宅からスカーフと帽子で顔を隠して外に出たところを逮捕された。警察は同時に別の8人も拘束し、グレネードランチャー1丁と銃11丁を押収した。逮捕時に銃撃戦はなかった。
ゴメス容疑者の兄弟1人もほぼ同時刻にユカタン(Yucatan)半島で拘束された。
はげ頭で顎ひげを生やし、黒のセーターとジーンズを着たゴメス容疑者は首都メキシコ市(Mexico City)に連行され、黒いマスクで顔を隠した連邦警察官に首をつかまれ、居並ぶテレビカメラの前を無理やり歩かされてヘリコプターに乗せられた。
メキシコの警察当局は昨年、同麻薬組織に対して武器を取って立ち上がった地元の自警団の支援を受け、ミチョアカン州の山中でゴメス容疑者を捜索したが、同容疑者は逮捕を免れていた。