【2月27日 AFP】香港(Hong Kong)の裁判所は27日、インドネシア人の家政婦を虐待した雇用主の女に、傷害などの罪で懲役6年の実刑判決を言い渡した。

 羅允●(●は「丹」にさんづくり、Law Wan-tung)被告(44)は、家政婦だったエリウィアナ・スリスチャニンシ(Erwiana Sulistyaningsih)さん(24)に暴行を加えたり、食事を与えなかったり、監禁状態に置いていたりしたとして20件の罪状で起訴され、重傷害、暴行、脅迫、給与の未払いなど18件で有罪判決を言い渡された。

 27日の量刑言い渡しでアマンダ・ウッドコック(Amanda Woodcock)判事は、被告がスリスチャニンシさんや他の被雇用者に「思いやりを一切示さなかった」、「彼らを見下していた」と述べた。

 裁判は6週間に及んだ。スリスチャニンシさんは昨年12月、当時はわずかなパンやコメのみで生き延びていたことや、睡眠時間が1日わずか4時間だったこと、気を失うほど被告に殴られたことなどを証言していた。また検察側は、被告がモップやハンガーを、家政婦に対する「武器」として使用していたと主張していた。(c)AFP