【2月27日 AFP】米連邦通信委員会(Federal Communications CommissionFCC)は26日、高速インターネット回線事業者が顧客に提供するネット回線を高速と低速に分けることを阻止する規制案を承認した。

 米連邦通信委員会(Federal Communications CommissionFCC)は、いわゆる「ネットの中立性」の確保に向けた節目となるこの規制案を3対2で可決した。米政界ではネットの中立性をめぐり、ネットフリックス(Netflix)、ツイッター(Twitter)、イェルプ(Yelp)などのオンラインサービス支持派が、AT&Tやベライゾン(Verizon)といった通信大手に対する激しい議論を重ねていた。

 1年に及ぶ規制論争のクライマックスとなったFCCの決定は、全てのインターネット通信を平等に扱い、インターネット事業者が、より速いアクセスに対して料金を課すのを阻止するものだ。

 規制支持派は、同措置によりネットユーザーが自由に通信を楽しむことができ、表現の自由を阻害するいかなる動きも阻止することができると主張。一方、反対派は、政府による行き過ぎた統制だと訴えていた。(c)AFP/ Rob Lever