【2月26日 AFP】トルコで女子学生が殺害された事件を機に行われた、女性に対する暴力に抗議するデモにスカートをはいた男性が参加したことについて、レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は25日、「テロリスト」という言葉を使い批判した。

 デモのきっかけとなったのは、大学生のオズゲジャン・アスラン(Ozgecan Aslan)さん(20)が性的暴行を目的としたバス運転手に殺害された事件で、市民の間に怒りが広がり、活動家らが主導する抗議デモがイスタンブール(Istanbul)で行われた。女性に対する暴力の根絶を訴えるデモにはスカートをはいた男性数十人が参加した。

 エルドアン大統領は25日、テレビ放送された首都アンカラ(Ankara)の大統領府からの演説のなかで「彼らは自らを『男』だと称しているが、どういった類の男なのか?男はズボンをはくものだ。なぜ彼らはスカートをはいているんだ?」と発言した。

 またエルドアン大統領は、スカート姿の男性活動家たちを、トルコ政府が取り締まりを強化しようとしている暴力的な抗議デモの参加者たちと関連付けようとした。「残念ながら、彼らはスカートをはいて自分たちの素性を隠せると思い込んでいる」と前置きし、「彼らはテロリストでありあらゆる手段を用いる。なぜマスクをつけるのか?テロリストでなければ顔を隠す必要はないはずだ」と発言した。(c)AFP