【2月26日 AFP】(一部更新)韓国の憲法裁判所は26日、60年以上前に定められた姦通を非合法とする刑法を違憲とする判断を下した。

 1953年に制定されたこの法の下では、姦通の罪に対し最高で2年の懲役刑が科されていた。9人からなる憲法裁の判事らのうち7人が同法を違憲とする判断を下した。

 裁判長は判決で、「姦通は不道徳な行為として糾弾されるべきであるが、国家が個人の私生活に介入するべきではない」と指摘した。

 韓国は、イスラム国家以外で既婚者による不貞行為を犯罪行為とする数少ない国の一つだった。憲法裁が同法の合憲性について審理したのは今回が5回目だった。

 この法の下では、過去6年間で約5500人が姦通罪に問われている。だが訴追件数は減少傾向が続き、実際に懲役刑が科されることはまれとなっていた。(c)AFP