日本代表監督、ハリルホジッチ氏が最有力候補に 国内報道
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【2月26日 AFP】ハビエル・アギーレ(Javier Aguirre)監督の解任で空席となっている日本代表の指揮官について、国内メディアは26日、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)でアルジェリア代表をベスト16に導いたヴァイッド・ハリルホジッチ(Vahid Halilhodzic)氏が後任候補の一番手に浮上したと報じた。
日本サッカー協会(JFA)は後任人事の進捗状況について具体的なことを明かしていないが、NHKは、JFAが62歳のハリルホジッチ氏との交渉を行う見込みと報道し、日刊スポーツ(Nikkan Sports)は協会が年俸200万ユーロ(約2億7000万円)のオファーを用意していると伝えた。
しかし、JFAの広報担当者はAFPに対し、「まだ正式な決定に至っておらず、この件についてコメントできる段階にない」とだけ話した。
アギーレ監督の進退をめぐって大騒動が起こったあとだけに、現在の協会の口の堅さに驚きはほとんどない。アギーレ監督は、失意のブラジル大会後に日本代表の指揮官に就任したが、その後、スペイン時代の八百長疑惑が取りざたされ、1月に解任された。
日本代表は、アギーレ体制で臨んだ第16回アジアカップ(2015 AFC Asian Cup)で準々決勝敗退に終わっている。JFAは6月から始まるW杯ロシア大会(2018 World Cup)のアジア予選をにらみ、後任人事を急いでいる。
JFAの大仁邦弥(Kuniya Daini)会長は、「W杯予選を勝ち抜くことが一番」と話す一方で、国内で予定されている親善試合のチュニジア戦(3月27日)、ウズベキスタン(3月31日)までに、新指揮官が決まる可能性を否定していない。
大仁会長は「間に合えばいいが、ビザなどの関係もあってまだ分からない。まだまだ時間がかかる。最終的なところまでは、相当難しいこともある」と語った。
ハリルホジッチ氏は、アルジェリア代表を率いた昨年のW杯ブラジル大会で、大会王者ドイツに敗れたものの、チームを決勝トーナメントに導いた手腕が高く評価された。
しかし大会が終わると、アブデルアジズ・ブーテフリカ(Abdelaziz Bouteflika)大統領に慰留されながらもこれを固辞、惜しまれながら代表監督の座を退いていた。
ハリルホジッチ氏については、元日本代表監督で、同じボスニア出身のイビチャ・オシム(Ivica Osim)氏が、協会に推薦したとされている。
代表監督のそのほかの候補としては、指導者としてはイングランド・プレミアリーグのスウォンジー・シティ(Swansea City)を率いた実績を持つ元デンマーク代表のミカエル・ラウドルップ(Michael Laudrup)氏、ゼニト・サンクトペテルブルク(Zenit St Petersburg)を2度のロシア・プレミアリーグ優勝に導いたルチアーノ・スパレッティ(Zenit St Petersburg)氏、さらにフェリックス・マガト(Felix Magath)氏などの名前が挙がっている。(c)AFP