10代患者に人工骨盤を移植、世界初の試み イタリア
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【2月26日 AFP】骨肉腫を患う10代のイタリア人男性が、骨盤の半分にチタンでできた人工骨盤の移植を受けたと、伊トリノ(Turin)の大学病院の医師らが25日、明らかにした。手術について医師らは、世界初としている。
18歳の男性患者は昨年、骨肉腫の治療として化学療法を受けていたが、担当の外科医らは、回復に向けて根本的な治療が必要と判断した。
24日に行われた11時間半におよぶ手術では、がんに侵された患者の臀部(でんぶ)の一部と骨盤の半分が切除され、主に電子部品に使用される非腐食性金属のタンタルでコーティングしたチタン製の人工骨盤が移植された。この骨盤は米国で作られた物だという。
同病院が発表した声明によると、手術後の経過は良好で、男性は現在、人工骨盤に適応するための集中治療を受けているという。(c)AFP