【2月26日 AFP】フランスの首都パリ(Paris)で、上空を飛行する無人機の目撃情報が2夜連続で相次ぎ、捜査当局を困惑させている。25日には、市の外れにある公園から無人機を飛ばしていた中東の衛星テレビ局アルジャジーラ(Al-Jazeera)の記者3人が身柄を拘束されたが、一連の無人機に3人が関与したことは示されておらず、真相はまだ解明されていない。

 市内では24日夜から25日未明にかけ、少なくとも5件の目撃情報が市民や治安当局から寄せられた。この前夜にもこれに近い数の目撃情報が出ていた。

 当局は25日、ブローニュの森(Bois de Boulogne)で無人機を飛ばしていたアルジャジーラの記者3人を拘束。司法当局の関係筋はAFPに対し、「1人は無人機の操縦、もう1人は撮影を担当し、もう1人はそれを見ていた」と明らかにしている。ただし、これ以前に目撃された無人機にも3人が関与していたことを示す情報は確認されていないという。

 警察によると、無人機の目撃情報は、軍事博物館になっているアンバリッド(Invalides、旧廃兵院)からそう遠くない米大使館やエッフェル塔(Eiffel Tower)や、市内外をつなぐ複数の幹線道路といった場所から寄せられた。

 パリ市では先月発生したイスラム過激派による襲撃事件を受け、現在も警戒態勢が維持されている。(c)AFP/Cyril Touaux and Jacques Clement