【2月25日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長は24日、来年開催されるリオデジャネイロ五輪の準備状況を称賛した。ブラジルでは、セーリング競技の会場となるグアナバラ湾(Guanabara Bay)の汚染や、公共交通機関の問題が取り沙汰されているものの、当局はこれらがすべて解決されるだろうとしている。

 ブラジリア(Brasilia)でジルマ・ルセフ(Dilma Rousseff)大統領との会談に臨むため、リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)を後にしたバッハ会長は、「とても満足している」と話した。

 IOC調整委員会は、建設中の競技会場の進捗状況を確認した。テレビ番組のインタビューに応じたバッハ会長は、「昨年と比べて大幅に進歩した」と評価。「開催国ブラジルとしての責任を全うしている」とコメントした。

 61歳のフェンシング元金メダリストは、ルセフ大統領との会談後、さらに安心感を増した様子で「この大会が安全に行われることに、全幅の信頼を置いている。ブラジルでは、どの国の人も歓迎されるだろう。うまくいくことを確信している」と語った。

 2009年、リオデジャネイロが南米初の五輪開催地になることが決まってからというもの、市は劣化したインフラを修繕するため、総額140億ドル(約1.6兆円)近くを投入してきた。

 それでも、IOCのジョン・コーツ(John Coates)副会長は昨年、地下鉄の増線計画などが遅れていることを受け、リオ五輪の組織委員会が「史上最低」だと辛口の評価をしていた。