【2月25日 AFP】北朝鮮の核開発は今後5年にわたり拡大を続ける見込みで、同国は2020年までに最多で100発の核爆弾を保有する可能性があるとの分析結果が、米国の専門家チームによって24日、公表された。

 15か月にわたり行われる予定の調査の最初の結果を発表した米ジョンズ・ホプキンス大学(Johns Hopkins University)の米韓研究所(US-Korea Institute)のジョエル・ウィット(Joel Wit)上級研究員は、核拡散防止の分野における専門家のデービッド・オルブライト(David Albright)氏と共に、衛星画像や北朝鮮メディアの報道、そして核開発における自身の深い知見に加え、北朝鮮が2009年~14年に達成した進展の度合いを基に、考えられる3つのシナリオを想定した。

 第1のシナリオでは、北朝鮮の核保有量は20発と予測され、その中には中距離弾道ミサイル「ノドン(Nodong)」に搭載可能なほど小型化されたプルトニウム型の核兵器が含まれる。

 第2のシナリオは最も可能性が高いものとされ、北朝鮮が2020年までに50発の核爆弾を製造すると予測されている。

 そして最後に「最悪のケース」として、北朝鮮の核爆弾保有数は100発へと急増し、設計技術の「大幅な進歩」によって戦場用の兵器と戦略兵器を展開できるようになる可能性があることが指摘されている。(c)AFP/Jo Biddle