【2月25日 AFP】米消費者情報誌「コンシューマー・リポート(Consumer Reports)」は24日、独自の調査に基づいて優れた自動車10車種を選ぶ2015年版「10 Top Picks」を発表した。

 総合最優秀車には、前年に続き米電気自動車(EV)メーカー、テスラ・モーターズ(Tesla Motors)の「モデルS(Model S)」が選ばれた。日本のスバル(Subaru)車は「インプレッサ(Impreza)」、「レガシー(Legacy)」、「フォレスター(Forester)」の3車種が選ばれ、規模の小さい自動車メーカーとしては注目すべき結果を残した。

 同誌の調査は走行性能、信頼性、衝突安全性能試験を評価基準として行われる。今年選ばれた日本車は6車種にとどまり、19年前にこの調査が始まって以来最も少なくなった。米国車はテスラのモデルS、ビュイック(Buick)の「リーガル(Regal)」、シボレー(Chevrolet)の「インパラ(Impala)」の3車種が選ばれた。

 価格が8万ドル(約950万円)を超える電気自動車のテスラのモデルSが再び総合最優秀車に輝いたのは、1回の充電で426キロも走行できるからだけではない。同誌は、インターネットを通じてソフトウェアをアップデートする機能や、車体の底部に設置されたバッテリーパックが路上の物体に当たって数件の出火事故の原因となったものなどいくつかの技術的問題を克服したこと、そしてなにより「壮麗さと、純粋な技術的傲慢(ごうまん)さ」を高く評価した。

 全輪駆動車が人気のスバルはスポーツドライビング・ファンやアウトドア派の支持を集めた。トヨタ自動車(Toyota Motor)の中型スポーツ用多目的車(SUV)「ハイランダー(Highlander)」、本田技研工業(ホンダ、Honda Motor)のミニバン「オデッセイ(Odyssey)」も選ばれた。

 大型車のカテゴリーで、トヨタの「アバロン(Avalon)」とレクサス(Lexus)の「ES 350」を抑えてシボレーのインパラが選ばれたのは予期されていない結果だった。(c)AFP