【2月25日 AFP】欧州連合(EU)のユーロ圏各国の財務相は24日、ギリシャが当面の資金繰りにめどをつけてユーロ圏に残留するための金融支援4か月延長と引き換えにギリシャが提出した改革案を承認した。

 これを朗報と受け止めた欧州の主要株式市場は軒並み上昇し、ロンドン(London)の総合株価指数は過去最高を記録した。

 EUがギリシャ急進左派のアレクシス・ツィプラス(Alexis Tsipras)首相から譲歩を引き出した形になったとはいえ、国際通貨基金(International Monetary FundIMF)と欧州中央銀行(European Central BankECB)は同改革案に対する懸念も表明している。

 ギリシャ政府は、前週の会合で債権者らが出した要求を満たすため23日に改革案を提出。ユーロ圏19か国の財務相は、翌24日の電話協議でこれを承認した。

 ドイツをはじめとする複数の国は、現行の金融支援が終了する今月28日までに、金融支援延長について議会の承認を受ける必要がある。また鍵となる改革案の細部も今後数週間のうちに詰めていかなければならない。

 欧州委員会(European Commission)のピエール・モスコビシ(Pierre Moscovici)委員(経済金融問題担当)は、「一つの危機を回避したが課題は山積している」と述べた。(c)AFP/Danny KEMP, Bryan McManus