武装集団がシーア派教徒30人を拉致、アフガニスタン
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【2月24日 AFP】アフガニスタン南部ザブール(Zabul)州で23日夜、バスで移動中だったイスラム教シーア派(Shiite)教徒の男性30人が、覆面をした武装集団に襲われ、連れ去られた。
24日の当局発表によると、現場は首都カブール(Kabul)と西部の都市ヘラート(Herat)を結ぶ道路で、拉致されたのは少数民族ハザラ人の男性たち。男性たちが乗っていた2台のバスを運行する会社によると、武装集団はアフガニスタン軍の制服を着ており、運転手は軍の兵士らだと思って停止したという。連れ去られたのは男性だけで、同乗していた女性や子どもは無事だった。
犯行声明は出ていないが、アフガニスタンでは強盗や地元の民兵集団、旧支配勢力タリバン(Taliban)の反政府武装勢力などによる身代金目的の拉致が珍しくない。
またハザラ人のシーア派教徒はパキスタンやアフガニスタンで度々、スンニ派の過激派による宗派間暴力の標的となっており、13年にはアフガニスタン南部と国境を接するパキスタン・バルチスタン(Baluchistan)州の州都クエッタ(Quetta)で200人近いハザラ人のシーア派教徒が殺害されている。(c)AFP