【2月23日 AFP】(一部更新)フランス軍は23日、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」と対峙(たいじ)する米国主導の作戦の一環として、ペルシャ湾(Persian Gulf)に空母を派遣した。仏国防省高官が23日、AFPに明らかにした。

 ジャンイブ・ルドリアン(Jean-Yves Le Drian)仏国防相の側近らが、空母シャルル・ド・ゴール (Charles de Gaulle)に向かう中、同省高官がAFPの取材に対し「(イラクでの)作戦へのシャルル・ド・ゴールの合流が今朝、開始された」と語った。

 バーレーンの北方沖約200キロ付近をイラク方面へ向けて航行中の空母シャルル・ド・ゴールからは同日朝、最初のラファール(Rafale)戦闘機が発艦した。

 空母の派遣により、アラブ首長国連邦(UAE)にある仏軍基地からISを標的とした空爆のためイラクへ到達するまでにかかる時間は半減される。仏軍はISと戦う米軍主導の有志連合を支援するため、昨年9月に「シャマル作戦(Operation Chammal)」を開始、現在はUAEとヨルダンの基地から、ラファール(Rafale)戦闘機9機とミラージュ(Mirage)戦闘機6機がイラクで活動している他、海上哨戒と航空機燃料の給油作業を担っている。(c)AFP