【2月23日 AFP】中東エルサレム(Jerusalem)で22日、パレスチナ人少年(18)がユダヤ教超正統派のユダヤ人男性を刃物で刺す事件が起き、たまたま通りかかったエルサレム市長と護衛がこの少年を取り押さえた。市当局と警察が明らかにした。

 ニル・バラカト(Nir Barkat)市長は声明で、市庁舎前を車で通り過ぎた際に車内から「刃物を持ったテロリスト」の姿を目撃し「護衛と一緒にすぐさま車から飛び出した」と説明した。「護衛は拳銃を抜いて男に狙いを定め、私たちは警察が到着するまでテロリストを押さえつけていた」という。市長と護衛は、刺された男性の応急手当てもしたという。

 警察によると、事件が起きたのはエルサレム旧市街と西エルサレム市街地の間。容疑者のパレスチナ人少年はイスラエルに不法入国しており、警察が身柄を拘束して取り調べている。被害者は腹部を刺されており、救急当局によると病院で手当てを受けている。

 犯行の動機は不明だが、イスラエルでは最近、パレスチナ人がイスラエル人を刃物で襲う事件が相次いでいる。(c)AFP