ウクライナ政府軍と親露派が捕虜交換、停戦発効後初
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【2月22日 AFP】ウクライナの政府軍と親露派は21日夜、ウクライナ東部の前線で、今月15日に停戦が発効して以降初となる捕虜交換を実施した。
ウクライナ東部のゾロボク(Zholobok)村に入ったAFPの記者によると、ウクライナ兵139人と親露派の戦闘員52人が交換された。
停戦合意に基づき双方は捕虜の交換に加え、来月3日までに前線から重火器を撤去するほか、親露派支配地域の自治拡大に関する協議を行う。さらに、最終的にはウクライナ政府がロシアとの国境を全て管理する状態の回復を目指す。
親露派によると、解放された捕虜の中には、先週ルガンスク(Lugansk)とドネツク(Donetsk)を結ぶ鉄道交通の要衝デバルツェボ(Debaltseve)で拘束された兵士も含まれている。
ウクライナ大統領の側近によればデバルツェボではこの1か月余りの間に179人の兵士が死亡したとみられている。およそ2500人の政府軍兵士がデバルツェボから撤退したが、少なくとも112人が捕虜となっていた。
親露派によるデバルツェボへの攻撃は停戦合意違反の中でも最も重大なものだ。親露派による停戦違反は250件を超えるとみられており、米国は激しく非難した。米国は親露派の背後にロシアがいると主張しているが、ロシアはこれを否定している。(c)AFP/Stephane Jourdain