【2月22日 AFP】シンガポール首相府は21日、リー・クアンユー(Lee Kuan Yew)元首相(91)が、重い肺炎のため今月5日から入院していると発表した。集中治療室(ICU)で人工呼吸器をつけているが、容体は安定しているという。

 発表によると、元首相はシンガポール総合病院(Singapore General Hospital)に入院している。軽い鎮静状態に置かれているが意識はあるという。

 リー・クアンユー氏はシンガポールが英連邦自治州になった1959年に初代首相に就任。1990年に首相の座をゴー・チョクトン(Goh Chok Tong)第1副首相に譲るまで首相を務めた。リー・クアンユー氏は約30年間の首相在任中に経済的に遅れていたシンガポールに世界有数の繁栄をもたらしたと評価されている。

 ゴー前首相は2004年に退任し、リー・クアンユー氏の息子であるリー・シェンロン(Lee Hsien Loong)氏(63)が首相に就任した。リー・シェンロン首相は前立腺がんの手術を受け、18日に退院したばかりだった。(c)AFP/Bhavan Jaipragas