【2月22日 AFP】スリランカ軍は21日、新婚旅行中に同国中部の自然保護区内にある高低差およそ1200メートルの断崖絶壁から転落したオランダ人男性(35)を無事救出したと発表した。

 この崖は「地の果て(ワールズエンド、World's End)」と呼ばれており、スリランカ中部にあるホートンプレインズ(Horton Plains)自然保護区の主な観光名所になっている。この崖から落ちて生還したのは今回の男性が初めて。

 軍の報道官によると、男性は新妻の写真を撮ろうと数歩後ろに下がったところ転落した。転落を防ぐ保護柵など設置されていなかった。報道官はAFPの取材に対し、「男性は崖の上から約40メートル下に生えている木の上に落ちた。非常に幸運だった」と話した。

 救助活動にはまず約40人の兵士が動員され、その後ヘリコプターも出動した。兵士たちはロープを使って男性のところに行き、男性をロープで引き上げた。しかし男性は車が入ることができる約5キロ離れた地点まで兵士らに背負われて運ばれた後、車で病院に搬送された。警察関係者によると男性の容体は「安定しており、危険を脱した」という。(c)AFP