「社員を引き抜かれた」、米バッテリー開発企業がアップルを提訴
このニュースをシェア
【2月21日 AFP】自動車用バッテリーの開発を手掛けるA123システムズ(A123 Systems)は18日、自社の重要な社員がその雇用契約に違反する形で引き抜かれたとして、米アップル(Apple)を米マサチューセッツ(Massachusetts)州の裁判所に提訴した。
A123システムズは、同社社員5人が同業他社で働かないという雇用契約の条項に違反してアップルに採用されたと主張している。アップルは電気自動車開発に取り組んでいると報道されているが、提訴によりその傍証が示された形になった。
A123システムズは、中国の大手自動車部品メーカー万向集団(Wanxiang Group)が2013年に傘下に置いたマサチューセッツ州の企業。アップルは同社の電気自動車開発についての最近の報道についてコメントしておらず、今回の提訴に関するAFPの取材にも応じなかった。
米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal、WSJ)は、アップルが「タイタン(Titan)」と名付けられた電気自動車開発プロジェクトのために数百人を雇用したと報道。記事によると、この自動車には「iPhone(アイフォーン)」や「iPad(アイパッド)」のテクノロジーの一部が利用されるという。米ブルームバーグ(Bloomberg)は19日、アップルの電気自動車の製造は2020年にも始まる可能性があると伝えた。(c)AFP