ベネズエラ、首都市長を逮捕 「米支援のクーデター関与」
このニュースをシェア
【2月20日 AFP】ベネズエラ情報当局は19日、首都カラカス(Caracas)のアントニオ・レデスマ(Antonio Ledezma)市長(59)を逮捕した。ニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領は、米国の資金援助と指示の下でレデスマ市長がクーデターを計画していたと主張している。
米政府は、直ちに「事実無根の誤り」だとマドゥロ大統領の主張を否定し、ベネズエラ国内の問題を米政府や他の国々に転嫁する試みだと反論した。経済破たんに直面しているベネズエラでは生活必需品が深刻な不足に陥り、犯罪も急増している。
レデスマ市長は野党の有力政治家で、2009年から2期連続でカラカス市長を務めている。しかし、マドゥロ大統領は2013年の2期目当選以降、市長の権限を縮小。レデスマ市長を「吸血鬼」と呼び、死者43人を出した昨年の反政府デモを裏で操っていたと非難していた。また、米国の支援を受け、空軍士官らと共謀したクーデター計画に関与しているとも述べていた。
マドゥロ大統領は昨年2月、反政府デモをめぐって野党指導者レオポルド・ロペス(Leopoldo Lopez)氏を拘束している。(c)AFP