【2月20日 AFP】「午(うま)年」だった2014年は、大惨事となった複数の飛行機事故や残虐なテロ攻撃、政治情勢の混乱、エボラ出血熱や紛争の再発、香港の民主派による大規模なデモなど、さまざまな事件や騒乱が世界各地で起きた。だが、春節(旧正月、Lunar New Year)を迎えた中国の占い師によると、「未(ひつじ)年」の15年は比較的、穏やかな年になるという。

 香港の風水師、チェン・チータイ(Cheng Chi-tai)氏はAFPの取材に対し、十二支の8番目の羊は「比較的おとなしい。つまり問題が起きても、皆が結束してそれを解決できることを意味する。しかし羊の性格上、14年の不安定さを抑え込むほどは強くない」と説明した。このため15年は昨年よりも穏やかにはなるが、不穏な空気は依然漂っているという。チェン氏は、世界の不動産市場の一層の冷え込みや、「細菌の大繁殖」による新たな病気の流行や既存の病気の再流行に警戒するようにと述べた。

 風水などの中国の占いは古代哲学が元になっており、万物は宇宙を形成する5つの要素―金、木、水、火、土―のバランスで決定されるという思想に基づいている。「14年が爆発的な年だったのは『火』が支配的だったから。今年は災害や事故に関しては、間違いなく落ち着く」。こう話すのは著名風水師、周漢明(Chow Hon-ming)氏の娘で、父の下で風水師の修業を積んだティエリー・チョウ(Thierry Chow)氏(27)。チョウ氏も、羊は病を象徴することもある『土』との結び付きが強いため、今年は既存の病気の再流行や新たな病気の発生が予想されると話した。