パッキャオ、プロバスケ選手として初得点も笑いの種に
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【2月20日 AFP】ボクシングの世界王者マニー・パッキャオ(Manny Pacquiao)が、母国フィリピンでプロバスケットボール選手として初めて得点を記録したものの、コートに居場所はないと批判を浴びている。
同国プロリーグの起亜カーニバル(Kia Carnival)の選手として、18日にピュアフーズ・スター・ホットショッツ(Purefoods Star Hotshots)戦に出場したパッキャオは、試合開始から11分の場面でレイアップシュートした際にファウルを誘発すると、2本目のフリースローを沈めた。
しかし、身長169センチとこの日の試合で最も小柄だったパッキャオは、長身で力強い選手を相手に苦戦を強いられ、5分足らずの出場時間でその後は得点できず、特にフリーで放った3ポイントシュートは、エアボールとなる始末だった。
パッキャオは試合後、昨年10月にドラフトされてから3試合に出場して初めて得点を記録したことについて、「変な気分だね」と振り返った。
パッキャオが監督を務める起亜カーニバルは、95-84で試合を制すると、リーグ戦の通算成績を2勝4敗として順位も12チーム中9位に上げている。
ボクサーとして国民的英雄であるパッキャオは、他にも輝かしいキャリアを築いており、プロバスケットボール選手としてだけでなく、同国の大統領になる野望を抱く国会議員としての肩書きも持っている。また、俳優や歌手もこなして数百万人の支持者を得ている。
■バスケット選手としては笑いの種に
ボクサーとして不動の人気を誇る一方で、パッキャオは特にバスケットボールなど他の分野では才能に欠けると冷笑されることもある。
ピュアフーズに所属する米国人選手ダニエル・オートン(Daniel Orton)は試合後、コートに立つパッキャオについて「ジョーク」と称すると、そのコメントは国内のバスケットボール界に拡散した。
アマチュア・バスケットボールリーグの元コミッショナーを務めた人物はAFPに対し、「彼はバスケットボールの素質がない」と述べている。
「パッキャオはとても無邪気で、自分はできると思い込んでしまうのです。ジョークの種にされたければ、させておけばいいでしょう」
(c)AFP