【2月19日 AFP】韓国家電メーカー大手のサムスン電子(Samsung Electronics)は18日、デジタルウォレット(非接触型決済)サービスを提供するベンチャー企業LoopPayの買収を発表した。LoopPayは、小売決済端末の分野でモバイル決済システム「Apple Pay」と競合している。

 米ボストン(Boston)で2013年に設立のLoopPay買収をめぐっては、サムスン電子は価格などの詳細を公表していない。

 サムスン電子によると、LoopPayの技術は、小売決済端末の約90%と互換性があり、消費者は自身の携帯電話を利用して、登録済みのクレジットカードによる決算を行うことができる。

 LoopPayはすでに、スマートフォン用ケースやキーフォブ、ドングルなどに搭載されている。非接触型の技術で、クレジットカード情報を店舗の決済端末に転送することで決済が完了する。

 この買収でサムスン電子は、すでに多くの店舗で使用されている磁気ストライプリーダーに対応済みのLoopPayの技術を、自社製スマートフォンやタブレット製品に搭載することができるようになる。(c)AFP