列車のトイレで生まれ線路上に落下、赤ちゃんが生還 インド
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【2月17日 AFP】インド西部ラジャスタン(Rajasthan)州で16日、列車内で産気づいた母親が車内のトイレで出産したが、直後に失神し、生まれた子どもがトイレを通って線路に落ちる事故があった。赤ちゃんはその後、無事に母親のもとに生還した。
現地の鉄道警察の17日の発表によれば、22歳の母親が失神したとき、列車は同州のハヌマンガル(Hanumangarh)駅に到着する手前で一時停止していた。母親は急に陣痛が始まったため、痛みを和らげようとトイレに駆け込み、そのままトイレで出産したが、生まれた赤ちゃんは便器を通って線路上に落ちてしまったという。
インドの列車には洋式か和式のトイレが備わっているが、排せつ物は直接、線路上に廃棄される仕組みになっている。
トイレで女性が気を失っているところを家族が見つけたときには、列車はハヌマンガル駅をすでに発車していた。子どもは線路上で泣いていたところを警備員に発見され、通報を受けた警察が近くの病院に搬送した。
「子どもの両親は、わが子が生きて無事だったことを知り、非常に喜んだ」と警察幹部は語った。(c)AFP