【2月17日 AFP】ツール・ド・フランス(Tour de France)を2度制しているアルベルト・コンタドール(Alberto Contador、スペイン)が16日、2016シーズン終了後に、自転車ロードレースの第一線から退きたいと語った。

 記者会見に臨んだ32歳のコンタドールは、「2016シーズンの後、自分がレースに出場している姿を想像することができない」と切り出すと、「今年は間違いなく参戦するつもりだが、来年については保証できない。最後の年になるかもしれないね」と語った。

 史上6人しかいないグランツール完全制覇達成者の一人であるコンタドールだが、ドーピング違反により2年間の出場停止処分を科され、2010年のツール・ド・フランス(2010 Tour de France)と、翌年行われた第94回ジロ・デ・イタリア(2011 Giro d'Italia)のタイトルをはく奪された過去がある。

 2012年に競技復帰を果たしたコンタドールは、同年に地元スペインで第67回ブエルタ・ア・エスパーニャ(67th Vuelta a Espana)のタイトルを獲得した。

 昨年のツール・ド・フランス(2014 Tour de France)では、第10ステージで激しく転倒し、リタイアを余儀なくされたものの、数か月後に行われた第69回ブエルタ・ア・エスパーニャ(69th Vuelta a Espana)で通算3度目の総合優勝を果たした。

「自分が好きなことをしているとき、タイムリミットを設定するのは難しい。肉体的にはとても良い状態だけど、年を重ね、いつ退くか決めなきゃいけないのも事実だ。表彰台のトップで引退したい」

「感覚はとても良い。トレーニングで調子を上げているし、チームの活躍にも期待している。肉体的に良い状態ではあるが、グランツールであと何年戦えるかは分からない。トップのまま現役を引退したい」