■歴史的大勝を収めたチーム同士の対戦

 大勝したハンブルガー戦で、バイエルンはロッベンのほかにトーマス・ミュラー(Thomas Mueller)、マリオ・ゲッツェ(Mario Geotze)がそれぞれ2得点を記録し、シャフタール戦に弾みをつけている。

 また8-0というスコアは、ハンブルガーにとってはリーグ戦でのクラブ史上最悪の敗戦となり、リーグ全体でみても過去30年で最大得点差の試合となった。

 この試合、バイエルンは脚を痛めていたシャビ・アロンソ(Xabi Alonso)を休ませ、出場停止のジェローム・ボアテング(Jerome Boateng)も欠いていたが、両選手はシャフタール戦の出場が濃厚とみられている。

 一方、シャフタールはウクライナの国内リーグが現在も冬季中断中ということで、合宿地のブラジルやスペインで親善試合をいくつかこなしたものの、実戦勘を欠いた状態でバイエルン戦に臨むことになる。

 シャフタールが戦った最後の公式戦は、昨年12月10日に行われたチャンピオンズリーグのグループリーグ最終節で、FCポルト(FC Porto)と1-1で引き分けている。国内リーグでは、首位ディナモ・キエフ(Dynamo Kiev)を勝ち点5差で追いかけており、リーグ6連覇に黄色信号がともっている。

 さらに、チャンピオンズリーグでバイエルンが2試合を残して決勝トーナメント進出を確定させたのに対し、シャフタールはポルトに次ぐグループ2位で勝ち上がった。

 それでもシャフタールは、グループリーグでチャンピオンズリーグの歴史に名を残している。グループ第3節のBATEボリソフ(BATE Borisov)戦で、シャフタールは7-0の大勝を収めたが、前半終了時点での6-0は大会史上最多記録となった。

 この試合では、過去5シーズンのチーム得点王ルイス・アドリアーノ(Luiz Adriano)が5得点を記録しており、グループリーグの通算得点数は出場わずか11試合で9得点となっている。

 アドリアーノはクラブの公式ウェブサイトで、「バイエルンは僕らとまったく違うリズムでサッカーをしている。相手は3日か4日おきに公式戦があるが、こっちはこの1か月半、親善試合で何度かプレーしただけだ」と語った。

 シャフタールは、グループリーグで3枚のイエローカードをもらったタラス・ステパネンコ(Taras Stepanenko)が出場停止となる。(c)AFP