ギリシャで数万人が反緊縮デモ、債務交渉前日
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【2月16日 AFP】ギリシャ各地では15日、同国の債務問題を協議するユーロ圏財務相会合を翌日に控え、前政権が欧州連合(EU)などと合意した財政緊縮策の大幅な見直しを求める抗議集会に、合わせて数万人が参加した。
1月に就任した急進左派のアレクシス・ツィプラス(Alexis Tsipras)新首相は、ベルギー・ブリュッセル(Brussels)で16日に開かれるユーロ圏財務相会合で、2月末に期限を迎える総額2400億ユーロ(約32兆円)に上る大規模金融支援の再交渉に臨む。今月中に交渉がまとまらなかった場合、ギリシャがユーロ圏からの離脱に追い込まれる可能性もある。
ギリシャの首都アテネ(Athens)の国会議事堂前で開かれた集会には、警察発表で約1万8000人が集結。デモ参加者の1人が「ギリシャは飛び立つ」と書かれた黄色い張り子の飛行機を身にまとって群衆の間を走り抜けると、大きな歓声があがった。参加者の1人はAFPの取材に「何も怖くない。悪いことは全部もう起きたのだから」と語った。
ギリシャ北部にある同国第2の都市テッサロニキ(Thessaloniki)でも約8000人が街頭に集まり、緊縮の名の下に首を絞められていると主張して条件の緩和をEUに要求した。
こうしたデモに呼応して欧州数都市でも集会が開かれ、緊縮策の抜本的見直しを訴えた。フランスの首都パリ(Paris)では約2000人が都心部を行進。主催者いわくの「金融の巨人」に立ち向かうギリシャに連帯を表明した。(c)AFP