【2月16日 AFP】米連邦航空局(Federal Aviation AdministrationFAA)は15日、小型無人機の利用に関する新たな指針案を発表した。無人機の飛行を日中および操作者の目の届く範囲に限定し、有人航空機の近くでの飛行を禁止する内容となっている。

 新指針は重量25キロ未満の無人機または無人航空機に適用される。操作者は17歳以上とし、特別許可証の取得を義務付ける。許可証は2年ごとの更新が必要。無人機飛行の速度は時速100マイル(時速約161キロ)以下、高度は500フィート(約150メートル)未満と定め、空港付近などの空域での飛行は特別な許可がない限り認めない。

 米国では近年、娯楽目的での小型機使用が増加しているが、具体的な規制はなかった。先月末にはホワイトハウス(White House)敷地内に「クアッドコプター」と呼ばれるタイプの小型無人機が墜落する事故が起きて警備の不備が問題視されたばかりで、バラク・オバマ(Barack Obama)大統領が小型機使用に関する厳密な規則の整備を求めていた。

 FAAは今後60日間かけてこの指針案への意見を一般から募った後、最終案を策定する予定だ。(c)AFP