仏俳優ルイ・ジュルダンさん死去、『恋の手ほどき』他に出演
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【2月16日 AFP】映画『恋の手ほどき(Gigi)』や『007 オクトパシー(Octopussy)』などに出演したベテラン仏俳優のルイ・ジュルダン(Louis Jourdan)さんが14日、米ロサンゼルス(Los Angeles)の自宅で死去した。93歳だった。ジュルダンさんの関係者が15日に明らかにした。
AFPの電話取材に、仏パリ(Paris)で応じたジュルダンさんの公式伝記作家、オリビエ・ミンヌ(Olivier Minne)氏によると、ジュルダンさんは老衰のため、ビバリーヒルズ(Beverly Hills)の自宅で息を引き取ったという。
ジュルダンさんは、同世代の仏俳優モリス・シュバリエ(Maurice Chevalier)さんやジャンピエール・オーモン(Jean-Pierre Aumont)さんらと同様に、フランス的な魅力と端正な顔立ちで米ハリウッド(Hollywood)で人気を博した。
数十年にわたるキャリアの中で、映画やテレビシリーズなど作品数十本に出演し、フランク・シナトラ(Frank Sinatra)さんやグレース・ケリー(Grace Kelly)さん、シャーリー・マクレーン(Shirley MacLaine)さんなど、大物映画俳優らと共演した。
代表作のミュージカル映画『恋の手ほどき』(1958年)では、米アカデミー賞(Academy Awards)を獲得している。また、『007 オクトパシー』(1983年)では、それまでのロマンチックでヒロイックなイメージを脱却し、主人公ジェームズ・ボンド(James Bond)のかたき役を好演した。
ジュルダンさんは1921年、仏マルセイユ(Marseille)生まれ。1939年に仏映画界にデビューし、多数のロマンチック・コメディー映画に出演した。第2次世界大戦(World War II)中は活動を一時休止し、レジスタンス運動に参加した。(c)AFP