デンマーク連続銃撃、容疑者に「暴力の犯罪歴」
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【2月16日 AFP】デンマークの首都コペンハーゲン(Copenhagen)で発生し2人が死亡した連続銃撃事件で、同国の警察当局は15日、射殺された容疑者について、同国で生まれ育った22歳の男で、暴力や武器の不法所持の犯罪歴があったと発表した。また地元メディアは、容疑者が2週間前に刑務所から出所したばかりだったと報じている。
事件では、イスラム教と表現の自由についての討論会が開かれていたコペンハーゲン市内の文化センターが最初に銃撃を受け、55歳の男性が死亡。その後、15日未明に市中心部にあるシナゴーグ(ユダヤ教の礼拝堂)の近くで37歳のユダヤ人男性が頭を撃たれて死亡した。警察はコペンハーゲン各地で犯人捜索を開始。同日未明、銃撃戦の末に容疑者を殺害していた。
警察当局は、容疑者の男に共犯者がいた可能性や、シリアやイラクといった紛争地域への渡航歴があった可能性を調べている他、先月に仏パリ(Paris)で起きた銃撃事件に触発されて犯行に及んだ可能性や、「イスラム国(Islamic State、IS)」などのテロ組織のプロパガンダに触発された可能性があるとみて捜査を進めている。
一方、デンマークの複数のメディアは、男がオマル・フセイン(Omar El-Hussein)容疑者(22)と特定されたと報道。同国のタブロイド紙エクストラ・ブラデット(Ekstra Bladet)によると、同容疑者は加重暴行の罪で服役後、事件の2週間前に出所したばかりだった。(c)AFP