アルゼンチン検察、大統領を正式に捜査 イランとの密約疑惑
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【2月14日 AFP】アルゼンチンの検察当局は13日、1994年に首都ブエノスアイレス(Buenos Aires)で起きたユダヤ人センターの爆破事件の捜査を妨害した疑いで、クリスティナ・フェルナンデス・デ・キルチネル(Cristina Fernandez de Kirchner)大統領に対する捜査を正式に始めると発表した。
この事件を捜査していたアルベルト・ニスマン(Alberto Nisman)検事は今年1月、予定されていた議会証言の前日にブエノスアイレスの自宅で頭に銃弾を受けて死亡しているのが見つかっていた。ニスマン氏は、大統領がイランと密約を結び、イランの石油を安く輸入するのと引き換えに、この事件でイラン政府高官が訴追されないように捜査を妨害したと主張していた。
13日に検事3人と調整官1人が捜査を引き継ぐよう指名され、3検事は大統領とエクトル・ティメルマン(Hector Timerman)外相が捜査を妨害したというニスマン氏が導いた結論を是認する姿勢を示した。
キルチネル大統領は、ニスマン氏が不満を持っていた情報機関に操られた末に、キルチネル氏に汚名を着せるために殺害されたとほのめかしている。(c)AFP