イスラム国、米軍駐屯基地近くの町を制圧 イラク
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【2月14日 AFP】米国防総省は13日、イスラム過激派組織イスラム国(Islamic State、IS)が、米軍がイラク軍の訓練を行っているアル・アサド空軍基地(Al-Asad Air Base)から数キロメートルの距離にあるイラク西部の町、アル・バグダディ(Al-Baghdadi)を制圧したと公表した。
アンバル(Anbar)州にある同空軍基地には、米海兵隊約300人が駐留し、イラク軍の訓練を行っている。
米国防総省のジョン・カービー(John Kirby)報道官は記者会見で、現在イスラム国がアル・バグダディを掌握しているとの認識を示し、攻撃は「過去数日」の間に行われたと付け加えた。
カービー報道官によると、イラク軍の軍服を着た20~25人のイスラム国戦闘員が同空軍基地を攻撃したが、全員が殺害されるか、持っていた爆発物を爆発させて自爆した。米兵がいた場所の近くでは戦闘は一切なかったという。
同報道官は、アル・バグダディはイスラム国がここ数か月で初めて制圧に成功した町だと指摘し、「1つの町が制圧されただけであって、アンバル州全体でもイラク全体でもない。全体的な状況の中で考えるべきだ」と述べ、イスラム国は現在守勢にあるとの認識を示した。(c)AFP