ベルギーのイスラム過激派指導者、テロ関連の罪で禁錮12年
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【2月12日 AFP】ベルギー北部アントワープ(Antwerp)の裁判所は11日、シリアに戦闘員を送りこんでいたとして、イスラム過激派組織の指導者に対し、禁錮12年の刑を言い渡した。この裁判では、同組織のメンバー46人が起訴され、欧州で行われた同様の裁判としては最大規模のものとされている。
「ベルギーにイスラム法を(Sharia4Belgium)」と呼ばれる同組織の指導者フアード・ベルカセム(Fouad Belkacem)被告(32)は、若者らに過激思想を植え付け、勧誘して「聖戦」に送り出したとして有罪判決が下された。
5か月にわたった裁判では、テロ集団に所属していたとして同組織のメンバー46人が当初起訴されていたが、実際に出廷したのは8人のみで、うち1人は健康上の理由で訴追が停止された。残りは現在もシリアにいるか、死亡したとみられている。ベルカセム被告以外のメンバーには3~5年の禁錮刑が言い渡され、執行猶予付きの判決もあった。
ベルギーからはこれまでに350人が中東での戦闘に参加するため出国したとみられており、欧州諸国のうち人口比で最多の過激派戦闘員を生み出している。(c)AFP/ Philippe SIUBERSKI