伊座礁船の元船長に禁錮16年、船放棄で過失致死罪
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【2月12日 AFP】イタリアの裁判所は11日、同国中部ジリオ(Giglio)島沖で2012年に座礁し32人が死亡したクルーズ船「コスタ・コンコルディア(Costa Concordia)号」の元船長、フランチェスコ・スケッティーノ(Francesco Schettino)被告(54)に、過失致死罪などで禁錮16年1月の刑を言い渡した。
同被告は控訴が可能。検察側は同被告には国外逃亡の恐れがあり、即時収監すべきと主張していたが、裁判を担当した3人の判事はいずれもこの主張を受け入れなかったことから、被告は当面、自由の身となる。
メディアからは「臆病者の船長」、検察側からは「ばか者」と呼ばれた被告は、過失致死罪のほか、船を座礁させ、乗客や乗組員らを残したまま船舶を放棄した罪に問われ、有罪判決を受けた。(c)AFP/Giovanni Gressi, with Angus MacKinnon in Rome