レオナルド・ダビンチの絵画、スイスの銀行から押収される
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【2月11日 AFP】イタリア・ルネサンス期の芸術家レオナルド・ダビンチ(Leonardo da Vinci)の作品とみられる巨額の価値がある肖像画が、イタリアから違法に持ち出された疑いがあるとする伊警察の命令により、スイスの銀行から押収された。
伊検察当局は10日、ルネサンス期の公女、イザベラ・デステ(Isabella d'Este)を描いたこの肖像画が、イタリア国境付近のスイスのルガーノ(Lugano)にある金庫室から9日に押収されたと明らかにした。 この肖像画はスイス在住の裕福なイタリア人家族の所有物だと報じられているが、押収時には1億2000万ユーロ(約160億円)で売却する交渉が進行中だったという。
この肖像画がスイスにあることが明らかになったのは2013 年。スイスの弁護士が9500万ユーロ(約130億円)以上での売却を委託されたとの情報が伊当局にもたらされたことがきっかけだった。
世界的なダビンチ研究家のカルロ・ペドレッティ(Carlo Pedretti)氏は、この作品はダビンチによるデステのスケッチを油絵として完成させたものと思われると述べた。そのスケッチはフランス・パリ(Paris)のルーブル美術館(Louvre Museum)に展示されている。(c)AFP