【2月11日 AFP】欧州サッカーの主要5リーグの放映権契約についてまとめた。

■イングランド・プレミアリーグ

 プレミアリーグは10日、スカイ・スポーツ(Sky Sports)およびBTスポーツ(BT Sport)が、2016年から2019年の放映権を51億ポンド(約9300億円)で獲得したことを発表した。1シーズンあたり23億ユーロ(約2752億円)は、これまでの金額を大きく上回る新記録となった。

■スペイン1部リーグ

 ほかの4か国と違い、スペインでは各クラブが個別にテレビ局と契約を結ぶ。現在の契約は総額で年間8億ユーロ(約1080億円)程度で、約25パーセントが海外放映権契約とみられている。

 このうち、レアル・マドリード(Real Madrid)とFCバルセロナ(FC Barcelona)がそれぞれおよそ1億4000万ユーロ(約189億円)を受け取る。

 これにバレンシア(Valencia CF)、セビージャFC(Sevilla FC)、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)が続いているが、この3クラブの受け取る金額は4000万ユーロ(約54億円)超に過ぎない。特に規模の小さい数クラブは、1800万ユーロ(約24億円)ほどになる。

 2016-17シーズンの放映権については、一括契約になることが見込まれており、その額は10億ユーロ(約1352億円)以上に増加、海外放映権は4億ユーロに倍増する可能性もある。こちらもレアルとバルセロナの受け取る額が大きな割合を占めるが、ほかのクラブとの差は縮まるとみられている。

■イタリア・セリエA

 セリエAは現在、伊スカイ(Sky Italia)およびメディアセット(Mediaset)と2014-15シーズンの契約を9億1500万ユーロ(約1239億円)で結んでおり、更新は2018年まで続く可能性がある。

 内訳は、英メディア王ルパート・マードック(Rupert Murdoch)氏率いるスカイが5億7200万ユーロ(約684億円)、シルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)氏のメディアセットが2億7000万ユーロ(約365億円)となっている。

■ドイツ・ブンデスリーガ

 ブンデスリーガ1部と2部の計36クラブは、2012年に独スカイ(Sky Deutschland)と年間4億8570万ユーロ(約581億円)の4年契約を結び、現在はシーズン612試合が生放送されている。

■フランス・リーグ1

 パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)は野望を燃やしているものの、リーグ1の欧州サッカーでの存在感は高まらず、放映権料はプレミアリーグの3分の1程度にとどまっている。

 フランスリーグは、カナル・プリュス(Canal Plus)およびbeINスポーツ(beIN Sports)と、年間6億700万ユーロ(約822億円)で2012年から2016年までの契約を結んでおり、2016年から2020年の契約では、これが7億4800万ユーロ(約1013億円)に増額される予定となっている。

 またbeINスポーツは、2018年から2024年までの海外放映権について、リーグと8000万ユーロ(約108億円)の契約を結んでいる。(c)AFP