ザラ親会社、アンゴラ販売を中止 中国の生産法を愛護団体が非難
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【2月10日 AFP】人気ファッションブランド「ザラ(ZARA)」などを傘下に有するスペインのアパレル大手インディテックス(Inditex)は9日、アンゴラ素材の衣料品販売を取りやめたことを明らかにした。アンゴラは手触りの心地よさが特徴のウールだが、この素材を得るために中国で行われているウサギの毛を引き抜く生産方法が残酷との批判が上がっていた。
同社の広報担当者がAFPに語ったところによると、同社は昨年にアンゴラ製品の取り扱いを中止した。同社参加のブランドにはザラの他、「ベルシュカ(Bershka)」や「マッシモドゥッティ(Massimo Dutti)」も含まれる。
国際動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会(People for the Ethical Treatment of Animals、PETA)」は2013年、アンゴラウサギの滑らかな長い毛を引き抜くというアンゴラの生産方法に対する抗議活動を開始。PETAのアジア支部は、ウサギ飼育所の従業員が鳴き声をあげ続けるウサギから毛をむしり取っている動画を公開していた。
アンゴラウールはアンゴラヤギやアンゴラネコからも採取できるが、PETAによれば90%は動物保護法が整備されていない中国のアンゴラウサギからとったものだという。(c)AFP