【2月7日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)の審判組合は6日、ロサンゼルス・クリッパーズ(Los Angeles Clippers)のクリス・ポール(Chris Paul)が、新人のローレン・ホルトカンプ(Lauren Holtkamp)審判員に「個人的でプロフェッショナルではない」口の利き方をしたとして、同選手を非難した。これに対してポールは、ホルトカンプ氏のジャッジに対する不満を口にしただけで、女性審判をからかう意味で発言したわけではないと説明した。

 ホルトカンプ氏は、NBAで笛を吹く2人の女性審判員の一人で、5日のクリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)戦に94-105で敗れたクリッパーズは、5度のテクニカルファウルを取られていた。これについてのポールの「ばかばかしい」というコメントは、ソーシャルメディア上で性差別との声も上がっていた。

「冷静な試合を展開すべきだった。でも、意味が分からない人たちがいたのも事実だよ」

 キャバリアーズのフリースローの直後、スローインの場面でプレーを止められたポールは、その理由を尋ねると笛を吹かれた。

「最悪だ」としたポールは、「こんな場面でテクニカルになるわけないだろ。できるだけ早くボールを動かそうとしているのに、そうしようとしたら彼女が『ダメダメ』と言うんだ。『何でダメなんだ?』と聞いたら、テクニカルを取られた。意味が分からない」と怒りをあらわにしていた。

 審判組合はこれを受け、「NBA審判組合はローレン・ホルトカンプ審判員のコールを確認しましたが、おかしな点は見当たりません。また、クリス・ポール選手による個人的でプロフェッショナルではないコメントを残念に思います」と声明を出した。

「昨晩は、おかしなコールについてコメントしただけだ」としているポールだが、罰金処分を言い渡される可能性もある。(c)AFP