【2月7日 AFP】(写真追加)ヨルダンの首都アンマン(Amman)で6日、ヨルダン人パイロットを殺害したイスラム教スンニ派(Sunni)の過激組織「イスラム国(Islamic StateIS)」への報復を求める大規模なデモが行われた。

 イスラム国が3日にヨルダン空軍パイロットのモアズ・カサスベ(Maaz al-Kassasbeh)中尉を焼殺する動画を公開した後、ヨルダン国内ではカサスベ中尉の死に対する深い悲しみと、同過激派組織への激しい怒りが渦巻いている。

 アンマンでは、6日のデモに参加した人々が、ヨルダン国旗とカサスベ中尉の写真を掲げ、「われわれは皆モアズだ。われわれは皆ヨルダンだ」と声をそろえた。中には「懲罰に賛成、テロ根絶に賛成」と書かれたプラカードを掲げる人もいた。

 デモ参加者の中には、「モアズは正義の殉教者」と書かれたカサスベ中尉の写真を持つラニア王妃(Queen Rania)の姿も見られた。あるデモ参加者は、「怒りを表明するためにデモに参加した。私たちは皆兵士だ。パイロットの死に対する報復の準備はできている」と話した。

 ラニア王妃は抗議デモでの発言を控えたが、昨年11月に「中東とイスラム教のために」イスラム国への攻撃強化を主張していた。