【2月6日 AFP】英国の植物学者チームは5日、カンボジアの山岳地帯で新種のランを発見したと発表した。発表は、英ロンドン(London)のキュー王立植物園(Royal Botanical Gardens, Kew)で同日より開催予定の大規模なラン特別展示に先立ち行われた。

 新種のランは、2013年に行われた探索中にカンボジア南西部カルダモン山脈(Cardamom Mountains)で採集され、ロンドンに持ち帰られたものだ。

 だがチームは、昨年12月にキュー植物園の温室の一つで花が咲くまで、それが新種であることに気が付かなかったという。

 花はえび茶色の筒状花で、長さは1センチほど。ランの多くその繊細な美しさで知られているのに対し、この花はそれ以上に特徴的な外観をしていた。

 新種ランを発見した遠征チームの一員であるアンドレ・シュイットマン(Andre Schuiteman)氏は「他のランと異なる点は、花びらに大きなイボが複数あるところだ」と説明する。

 まだ命名されていないこの新種のランは、ポルパクス(Porpax)属に分類される。

 5日から開催されるキュー植物園のラン特別展示の準備が進む中で発表されたこの新発見のランだが、同展示会には出展されないという。(c)AFP