【2月5日 AFP】米有名ニュースキャスターのブライアン・ウイリアムズ(Brian Williams)氏は4日、これまで同氏が繰り返し話してきた、2003年にイラクで取材中に乗っていたヘリコプターが攻撃を受けたとする話は事実ではないと告白した。

 米テレビNBCのニュース番組「ナイトリー・ニュース(Nightly News)」のキャスターを務めるウイリアムズ氏は4日の放送で、攻撃を受けて墜落した航空機に自分は乗っておらず、別のヘリコプターで少し後に墜落現場に到着したことを明かし、「12年前の出来事について間違えて思い出していました。謝罪します。携行式ロケット弾(RPG)による攻撃を受けた航空機に乗っていたと発言しまたが、そうではなく、後続の航空機に乗っていました」と語った。

 ウイリアムズ氏はこの逸話を最近まで繰り返し話しており、先月30日にも、撃墜された航空機と乗組員の安全確保に努めてその後退役したある兵士をたたえるテレビ番組で、当時の様子を詳しく話していた。

 だが、撃墜されたヘリコプターとウイリアムズ氏が乗っていた航空機の乗組員が、米軍の準機関紙「星条旗新聞(Stars and Stripes)」に対し、攻撃されたヘリコプターはおろか、同機の属する編隊のどの航空機にもウィリアムズ氏が乗っておらず、別のヘリコプターで1時間後に墜落現場に到着したことを証言した。

 ウイリアムズ氏は、これまで国のために尽くしてきた特別な1人の退役軍人、さらにはすべての勇敢な現役兵士および退役軍人に感謝の意を示すための話だったが、間違っていたと謝罪した。(c)AFP