【2月5日 AFP】米ワイオミング(Wyoming)州サブレット郡(Sublette County)の保安官事務所に着任したばかりの新しい保安官が、カウボーイハットとブーツの着用を部下らに禁止したことから、ベテランの部下1人が辞職する事態となっている。

 先月着任したばかりのスティーブン・ハスケル(Stephen Haskell)保安官は、フェイスブック(Facebook)の事務所の公式ページに、「カウボーイブーツで雪や氷の上を歩き回るのは大変だ。滑りやすいカウボーイブーツを履いて歩こうとする姿は見たくない」と書き込んだ。

 またカウボーイハットやテンガロンハットについては、「強風の日に高速道路脇に立つ際、カウボーイハットが風に飛ばされないように苦労したことはないか?」、「私の部下たちには、風に飛ばされたカウボーイハットを追いかけようとするのではなく、自身の安全と市民の安全に気を配ってもらいたい。」とコメントした。

 同郡の保安官事務所に数十年勤務し、先週辞職した元保安官代理のジーン・ブライソン(Gene Bryson)氏(70)は、カウボーイスタイルの服装を禁止されたことが、辞職決断の背景にあったと語る。

 同氏は、キャスパー・スター・トリビューン(Casper Star Tribune)紙に対し、「私は変わるつもりはない。この保安官事務所に40年余り勤務してきた。ベストやハットを脱ぎ捨ててコンバットブーツを買いに行き、『これが新しい自分だ』などと言うつもりはない」とコメントしている。(c)AFP