ガラパゴス諸島で有害物質積んだ船座礁、環境緊急事態を宣言
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【2月5日 AFP】南米エクアドル政府は4日、ガラパゴス諸島(Galapagos Islands)で先週起きた有害物質を積載した貨物船の座礁事故を受け、環境緊急事態を宣言した。
ガラパゴス国立公園(Galapagos National Park)の広報担当者はAFPの取材に対し、国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)の世界自然遺産に登録されている同諸島の生態系が破壊される切迫した危険があると指摘。環境緊急事態宣言により、事故対策予算を直ちに調達できるようになると説明した。
事故を起こした貨物船フロレアナ(Floreana)号は、ガラパゴス諸島への物資1400トンを輸送中だった先月28日、ガラパゴスの中心都市プエルト・バケリソ・モレノ(Puerto Baquerizo Moreno)沖で座礁した。積載した物資には食料のほか有害物質が含まれている。
また燃料1万ガロンも積んでおり、燃料漏れが起きているが、オイルフェンスで囲んで拡散は阻止できている。現在、破損した船体を再浮上・移動させる措置が取られている。
ガラパゴス諸島で座礁事故が起きるのは、この1年で3回目。(c)AFP