【2月5日 AFP】エジプト・カイロ(Cairo)にあるイスラム教スンニ派(Sunni)の最高権威機関アズハル(Al-Azhar)は4日、ヨルダン軍パイロットのモアズ・カサスベ(Maaz al-Kassasbeh)中尉を焼殺したとする動画を公開したスンニ派過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」の戦闘員について「殺害か、はりつけの刑に値する」と激しく非難する声明を出した。

 アズハルのアフマド・タイイブ(Ahmed al-Tayib)総長は、カサスベ中尉殺害を「臆病な行為で、ひどく失望した」とコメント。「彼らのような、神と預言者(ムハンマド)に歯向かう堕落した迫害者には、(イスラム教の聖典)コーランに記されている罰が下されなければならない。その罰とは、殺害、はりつけ、手足の切断だ」と述べた。

「イスラム教は、無実の人の魂を殺すことを禁じている。焼くなどの方法で人の魂を損なうことも、たとえ戦争中に自分を攻撃してきた敵に対してでさえ、禁じている」とタイイブ総長は声明の中で指摘している。(c)AFP