【2月4日 AFP】国連(UN)世界食糧計画(World Food ProgrammeWFP)の支援食料がイスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」のロゴの付いた箱で配給されている写真がソーシャルメディアで広まり、WFPは2日、写真に対して懸念を表明した。

 WFPは「非常に憂慮している」と述べ、写真の信ぴょう性の確認を急ぐとともに撮影場所についても調べていると発表した。

 WFPのシリア危機担当・地域緊急調整官、ムハンナド・ハディ(Muhannad Hadi)氏は2日夜に発表した声明のなかで、「シリア国内で緊急に支援を必要としているための食料に対するこの操作を非難する」と述べた。

 3日現在もツイッター(Twitter)上で拡散している写真は、集まった人々や子どもたちが援助用食料が入った箱を受け取っているもの。箱には、内戦中のシリアや隣国イラクの広域を支配下におくイスラム国の黒と白の旗が付いている。

 一つの画像では、若者が抱えた箱のイスラム国のマークから、見慣れたライトブルーの国連ロゴマークがわずかにはみ出ているようにも見える。(c)AFP