【2月4日 AFP】アルゼンチンで、先月に不審な死を遂げたアルベルト・ニスマン(Alberto Nisman)検事(当時51)が、生前にクリスティナ・フェルナンデス・デ・キルチネル(Cristina Fernandez de Kirchner)大統領の逮捕令状を作成していたことが分かった。捜査関係者らが3日、明らかにした。

 ニスマン検事の死に関する捜査を率いるビビアナ・フェイン(Viviana Fein)検事は、ニスマン検事が先月18日に死亡した後で同検事の自宅マンションのごみ箱からキルチネル大統領に対する逮捕令状が見つかったことを認めた。逮捕令状は26ページに及び作成日は2014年6月14日となっていた。

 ニスマン検事は、死者85人と負傷者約300人を出した1994年のユダヤ人センター爆破事件の真相隠蔽(いんぺい)に大統領が関与していたとされる件について議会で証言する予定となっていたが、その前日、自宅で銃弾の痕がある遺体となって見つかった。(c)AFP