ブラジルのミスコン、準優勝者が優勝者の冠つかみ取り罵声で閉幕
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【2月3日 AFP】ブラジル・アマゾナス(Amazonas)州で行われたミス・コンテスト「ミス・アマゾナス(Miss Amazonas)2015」が、優勝者に贈られた冠を準優勝者がむしり取り、大会はいんちきだとする非難の声で閉幕した。
アマゾナス州で先月30日の夜に開催された、9月に行われるミス・ブラジル(Miss Brazil)への州代表を選出する「ミス・アマゾナス2015」の決勝で、ファイナリスト2人はにこやかにほほ笑みながら互いの手を握り、並んで結果発表を待っていた。しかし、カロリーナ・トレド(Carolina Toledo)さんの優勝が発表され冠が贈られると、トレドさんが勝利を祝う間もなく、2位となったシェイスレーン・アヤリャ(Sheislane Hayalla)さんが背後からトレドさんの頭上の冠につかみかかった。
会場には歓声と叫び声の両方があふれかえった。インターネット上に投稿されたこの場面の動画は早くもソーシャル・ネットワーク上で広まっている。
アヤリャさんは同州の州都マナウス(Manaus)を名指しし「マナウスでは、お金がボス。私はアマゾナスの人たちに、ここではお金は関係ないってことを示してやるわ。彼女(トレドさん)は優勝に値しない」と叫んだ。
アヤリャさんはメディア大手グロボ(Globo)のニュースサイト「G1」に対し、決勝の前から自分が優勝できないことは分かっていた、トレドさんは他の参加者が受けていない特権を色々受けていた、と語った。アヤリャさんはさらに、「参加者の中には(優勝したトレドさんよりも)もっと念入りに準備をしてい人たちがいたわ。彼女たちは私がしたことを残念がったりはしない。何故ならば、私がやったことは彼女たちに対してではなく、大会の運営に対してだからよ」と述べている。
一方、怒り心頭のトレドさんは、アヤリャさんを「裁判にかけるべきだ」と述べ「私は自分の努力と犠牲を払って優勝した…良心にとがめることなんてまったくない」と語った。(c)AFP