【2月2日 AFP】インドの未成年犯罪者を収容している更正保護施設で2日、シーツを裂いてつなぎ合わせ、それを3階建ての施設の外壁沿いに垂らし、計91人が集団脱走する事件があった。

 事件が起きたのは、インド北部ウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州メーラト(Meerut)にある更正保護施設で、収容されているのは全員18未満。逃げ出した91人のうち35人の身柄は捕らえられた。現在も逃走中の者には殺人、強姦、窃盗などを犯した者が含まれているという。

 警察によると被収容者たちは2日の午前1時から3時の間に、監視役の警官が建物の表にまわっている隙を見て、建物裏側の窓の鉄格子を外したとみられている。「手口は巧妙で、誰も気付かなかった」という。警報は、脱走者の一部が公共交通に乗り込むのを、巡回中だった警官が見つけるまで発せられなかった。

 インドでは3万1000人以上の若い犯罪者が更生保護施設に収容されている。(c)AFP